# APIリファレンス ruby-dnnのAPIリファレンスです。このリファレンスでは、APIを利用するうえで必要となるクラスとメソッドしか記載していません。 そのため、プログラムの詳細が必要な場合は、ソースコードを参照してください。 最終更新バージョン:0.5.3 # module DNN ruby-dnnの名前空間をなすモジュールです。 ## 【Constants】 ## VERSION ruby-dnnのバージョン。 # class Model ニューラルネットワークのモデルを作成するクラスです。 ## 【Singleton methods】 ## def self.load(file_name) marshalファイルを読み込み、モデルを作成します。 ### arguments * String file_name 読み込むmarshalファイル名。 ### return Model 生成したモデル。 ## def self.load_json(json_str) json文字列からモデルを作成します。 ### arguments * String json_str json文字列。 ### return Model 生成したモデル。 ## 【Instance methods】 ## def load_json_params(json_str) 学習パラメータをjson文字列から取得し、モデルにセットします。 ### arguments * String json_str 学習パラメータを変換して生成したjson文字列。 ### return なし。 ## def save(file_name) モデルをmarshalファイルに保存します。 このmarshalファイルには、学習パラメータ及びOptimizerの状態が保存されるため、 読み込んだ後、正確に学習を継続することができます。 ### arguments * String file_name 書き込むファイル名。 ### return なし。 ## def to_json モデルをjson文字列に変換します。 変換したjson文字列には学習パラメータの情報は含まれません。 学習パラメータの情報を取得したい場合は、params_to_jsonを使用してください。 ### arguments なし。 ### return String モデルを変換して生成したjson文字列。 ## def params_to_json 学習パラメータをjson文字列に変換します。 ### arguments なし。 ### return String 学習パラメータを変換して生成したjson文字列。 ## def <<(layer) モデルにレイヤーを追加します。 ### arguments * Layer layer 追加するレイヤー。 ### return Model 自身のモデルのインスタンス。 ## def compile(optimizer) モデルをコンパイルします。 ### arguments * Optimizer optimizer モデルが学習に使用するオプティマイザー。 ### return なし。 ## def compiled? モデルがコンパイル済みであるか否かを取得します。 ### arguments なし。 ### return bool モデルがコンパイル済みであるか否か。 ## def train(x, y, epochs, batch_size: 1, test: nil, verbose: true, batch_proc: nil, &epoch_proc) コンパイルしたモデルを用いて学習を行います。 ### arguments * SFloat x トレーニング用入力データ。 * SFloat y トレーニング用出力データ。 * epochs 学習回数。 * Integer batch_size: 1 学習に使用するミニバッチの数。 * Array test: nil [テスト用入力データ, テスト用出力データ]の形式で設定すると、1エポックごとにテストを行います。 * bool verbose: true trueを設定すると、学習ログを出力します。 * Proc batch_proc: nil 一度のバッチ学習が行われる前に呼び出されるprocを登録します。 ### block epoch_proc 1エポックの学習が終了するたびに呼び出されます。 ### return なし。 ## def train_on_batch(x, y, batch_size, &batch_proc) 入力されたバッチデータをもとに、一度だけ学習を行います。 ### arguments * SFloat x トレーニング用入力バッチデータ。 * SFloat y トレーニング用出力バッチデータ。 * Integer batch_size 学習に使用するミニバッチの数。 ### block 一度のバッチ学習が行われる前に呼び出されます。 ### return Integer 損失関数の値を返します。 ## def accurate(x, y, batch_size = nil, &batch_proc) 学習結果をもとに認識率を返します。 ### arguments * SFloat x テスト用入力データ。 * SFloat y テスト用出力データ。 * batch_size ミニバッチの数。学習を行っていないモデルのテストを行いたい場合等に使用します。 ### block 一度のバッチ学習が行われる前に呼び出されます。 ### return Float テスト結果の認識率を返します。 ## def predict(x) モデルを使用して、結果の推論を行います。 入力データは、バッチデータである必要があります。 ### arguments * SFloat x 推論用入力データ。 ### return SFloat 推論結果を返します。 ## def predict1(x) モデルを使用して、結果の推論を行います。 predictとは異なり、一つの入力データに対して、一つの出力データを返します。 ### arguments * SFloat x 推論用入力データ。 ### return SFloat 推論結果を返します。 # module Layers レイヤーの名前空間をなすモジュールです。 # class Layer 全てのレイヤーのスーパークラスです。 ## 【Instance methods】 ## def build(model) モデルのコンパイル時に、レイヤーをビルドするために使用されます。 ### arguments * Model model レイヤーを持つモデルを登録します。 ### return なし。 ## def built? レイヤーがビルド済みであるか否かを取得します。 ### arguments なし。 ### return bool レイヤーがビルド済みであるか否か。 ## abstruct def forward(x) 順方向伝搬を行うメソッドです。Layerクラスを継承するクラスは、このメソッドを実装する必要があります。 ### arguments * SFloat x 入力データ。 ### return SFloat 出力データ。 ## abstruct def backward(dout) 逆方向伝搬を行うメソッドです。Layerクラスを継承するクラスは、このメソッドを実装する必要があります。 ### arguments * SFloat dout 逆方向から伝搬してきた微分値。 ### return SFloat 逆方向に伝搬する微分値。 ## def shape レイヤーの形状を取得するメソッドです。 ### arguments なし。 ### return Array レイヤーの形状。Layerクラスのshapeメソッドでは、前レイヤーの形状を返却します。 ## abstruct def to_hash レイヤーをハッシュに変換します。このメソッドは、モデルをjsonに変換するために使用されます。このメソッドが返すハッシュの要素には、{name: self.class.name}が含まれていなければなりません。 ### arguments なし。 ### return Hash レイヤーを変換したハッシュ。 # class HasParamLayer < Layer 学習可能なパラメータを持つ全てのレイヤーのスーパークラスです。 ## 【Instance methods】 ## private abstruct def init_params 更新可能なパラメータを初期化します。HasParamLayerクラスを継承するクラスは、このメソッドを実装する必要があります。 ### arguments なし。 ### return なし。 # class InputLayer < Layer 入力層に該当するレイヤーです。モデルの先頭レイヤーは、必ずこのクラスのインスタンスでなければなりません。 ## 【Instance methods】 ## def initialize(dim_or_shape) コンストラクタ ### arguments * Integer|Array dim_or_shape 入力層のdimentionまたはshapeを指定します。引数がIntegerだとdimentionとみなし、Arrayだとshapeとみなします。 # class Dense 全結合レイヤーを扱うクラスです。 ## 【Properties】 ## attr_reader :num_nodes Integer レイヤーのノード数を取得します。 ## attr_reader :weight_decay Float 重み減衰の係数を取得します。 ## 【Instance methods】 ## def initialize(num_nodes, weight_initializer: nil, bias_initializer: nil, weight_decay: 0) コンストラクタ。 ### arguments * Integer num_nodes レイヤーのノード数を設定します。 * Initializer weight_initializer: nil 重みの初期化に使用するイニシャライザーを設定します nilを指定すると、RandomNormalイニシャライザーが使用されます。 * Initializer bias_initializer: nil バイアスの初期化に使用するイニシャライザーを設定します。 nilを指定すると、Zerosイニシャライザーが使用されます。 * Float weight_decay: 0 重み減衰の係数を設定します。 # class Conv2D < HasParamLayer 畳み込みレイヤーを扱うクラスです。 ## 【Properties】 ## attr_reader :num_filters Integer 出力するフィルターの枚数。 ## attr_reader :filter_size Array フィルターの縦と横の長さ。 [Integer height, Integer width]の形式で取得します。 ## attr_reader :strides Array 畳み込みを行う際のストライドの単位。 [Integer height, Integer width]の形式で取得します。 ## attr_reader :weight_decay Float 重み減衰を行うL2正則化項の強さを取得します。 ## 【Instance methods】 ## def initialize(num_filters, filter_size, weight_initializer: nil, bias_initializer: nil, strides: 1, padding false, weight_decay: 0) コンストラクタ。 ### arguments * Integer num_filters 出力するフィルターの枚数。 * Integer | Array filter_size フィルターの縦と横の長さ。 Arrayで指定する場合、[Integer height, Integer width]の形式で指定します。 * Initializer weight_initializer: nil 重みの初期化に使用するイニシャライザーを設定します nilを指定すると、RandomNormalイニシャライザーが使用されます。 * Initializer bias_initializer: nil バイアスの初期化に使用するイニシャライザーを設定します。 * Array strides: 1 畳み込みを行う際のストライドの単位を指定します。 Arrayで指定する場合、[Integer height, Integer width]の形式で指定します。 * bool padding: true イメージに対してゼロパディングを行うか否かを設定します。trueを設定すると、出力されるイメージのサイズが入力されたイメージと同じになるように ゼロパディングを行います。 * Float weight_decay: 0 重み減衰を行うL2正則化項の強さを設定します。 # class MaxPool2D < Layer maxプーリングを行うレイヤーです。 ## 【Properties】 ## attr_reader :pool_size Array プーリングを行う縦と横の長さ。 [Integer height, Integer width]の形式で取得します。 ## attr_reader :strides Array 畳み込みを行う際のストライドの単位。 [Integer height, Integer width]の形式で取得します。 ## 【Instance methods】 ## def initialize(pool_size, strides: nil, padding: false) コンストラクタ。 ### arguments * Integer | Array pool_size プーリングを行う縦と横の長さ。 Arrayで指定する場合、[Integer height, Integer width]の形式で指定します。 * Array strides: nil 畳み込みを行う際のストライドの単位を指定します。 Arrayで指定する場合、[Integer height, Integer width]の形式で指定します。 なお、nilが設定された場合は、pool_sizeがstridesの値となります。 * bool padding: true イメージに対してゼロパディングを行うか否かを設定します。trueを設定すると、出力されるイメージのサイズが入力されたイメージと同じになるように ゼロパディングを行います。 # class UnPool2D < Layer 逆プーリングを行うレイヤーです。 ## 【Properties】 ## attr_reader :unpool_size Array 逆プーリングを行う縦と横の長さ。 [Integer height, Integer width]の形式で取得します。 ## 【Instance methods】 ## def initialize(unpool_size) コンストラクタ。 ### arguments * Integer unpool_size 逆プーリングを行う縦と横の長さ。 Arrayで指定する場合、[Integer height, Integer width]の形式で指定します。 # class Flatten N次元のデータを平坦化します。 # class Reshape < Layer データの形状を変更します。 ## 【Instance methods】 ## def initialize(shape) コンストラクタ。 ### arguments * Array shape データの形状を変更するshapeです。 # class OutputLayer < Layer 出力層に該当するレイヤーです。出力層の活性化関数は、全てこのクラスを継承する必要があります。 ## 【Instance methods】 ## abstruct def backward(y) 出力層の活性化関数と損失関数を合わせたものを微分した導関数を用いて、教師データの出力データを逆方向に伝搬します。 ### arguments SFloat y 出力データ。 ### return 出力層の活性化関数と損失関数の微分値。 ## abstruct def loss 損失関数の値を取得します。 ### arguments SFloat y 出力データ。 ### return 損失関数の値。 # class Dropout 学習の際に、一部のノードを非活性化させるクラスです。 ## 【Properties】 ## attr_reader :dropout_ratio ノードを非活性にする割合を取得します。 ## 【Instance methods】 ## def initialize(dropout_ratio = 0.5) コンストラクタ。 ### arguments * Float dropout_ratio ノードを非活性にする割合。 # class BatchNormalization < HasParamLayer ミニバッチ単位でのデータの正規化を行います。 ## 【Properties】 ## attr_reader :momentum 推論時に使用する平均と分散を求めるための指数平均移動の係数。 ## 【Instance methods】 ## def initialize(momentum: 0.9, running_mean: nil, running_var: nil) コンストラクタ。 ### arguments * Float momenum: 0.9 推論時に使用する平均と分散を求めるための指数平均移動の係数。 * Float running_mean: nil 推論時に使用する平均。 * Float running_var: nil 推論時に使用する分散。 # module Activations 活性化関数のレイヤーの名前空間をなすモジュールです。 # class Sigmoid < Layer シグモイド関数のレイヤーです。 # class Tanh < Layer tanh関数のレイヤーです。 # class ReLU < Layer ランプ関数のレイヤーです。 # class LeakyReLU < Layer LeakyReLU関数のレイヤーです。 ## 【Properties】 ## attr_reader :alpha Float alpha 出力値が負のときの傾き。 ## 【Instance methods】 ## def initialize(alpha) コンストラクタ。 ### arguments * Float alpha 出力値が負のときの傾き。 # class IdentityMSE < OutputLayer 恒等関数と二乗誤差関数を合わせた出力層のレイヤーです。 # class IdentityMAE < OutputLayer 恒等関数と平均絶対誤差関数を合わせた出力層のレイヤーです。 # class SoftmaxWithLoss < OutputLayer ソフトマックス関数とクロスエントロピー誤差関数を合わせた出力層のレイヤーです。 # class SigmoidWithLoss < OutputLayer シグモイド関数とバイナリクロスエントロピー誤差関数を合わせた出力層のレイヤーです。 # module Initializers 全てのInitializerの名前空間をなすモジュールです。 # class Initializer 全てのInitializeクラスのスーパークラスです。 ## 【Instance methods】 ## def init_param(layer, param_key, param) レイヤーの持つパラメータを更新します。 ### arguments * HasParamLayer layer 更新対象のパラメータを持つレイヤーを指定します。 * Symbol param_key 更新す対象のパラメータの名前を指定します。 * SFloat param 更新するパラメータです。 # class Zeros < Initializer パラメータを0で初期化します。 # class RandomNormal < Initializer パラメータを正規分布による乱数で初期化します。 ## 【Properties】 ## attr_reader :mean Float mean 正規分布の平均。 ## attr_reader :std Float std 正規分布の分散。 ## 【Instance methods】 ## def initialize(mean = 0, std = 0.05) ### arguments * Float mean = 0 正規分布の平均。 * Float std = 0.05 正規分布の分散。 # class Xavier < Initializer パラメータをXavierの初期値で初期化します。 # class He < Initializer パラメータをHeの初期値で初期化します。 # module Optimizers 全てのOptimizerの名前空間をなすモジュールです。 # class Optimizer 全てのOptimizerのスーパークラスです。 ## 【Properties】 ## attr_accessor :learning_rate Float learning_rate 学習率のプロパティです。 ## 【Instance methods】 ## def initialize(learning_rate) コンストラクタ。 ### arguments * Float learning_rate Optimizerの学習率。 ## abstruct def update(layer) layerのgradsを元に、layerのparamsを更新します。全てのOptimizerを継承するクラスは、このメソッドを実装する必要があります。 ### arguments * Layer layer paramsを更新するレイヤー。 ### return なし。 # class SGD < Optimizer SGDによるオプティマイザです。 ## 【Properties】 ## attr_accessor :momentum Float momentum モーメンタム係数。 ## 【Instance methods】 ## def initialize(learning_rate = 0.01, momentum: 0) コンストラクタ。 ### arguments * Float learning_rate 学習率。 * Float momentum モーメンタム係数。 # class AdaGrad < Optimizer AdaGradによるオプティマイザです。 # class RMSProp < Optimizer RMSPropによるオプティマイザです。 ## 【Properties】 ## attr_accessor :muse Float muse 指数平均移動のための係数。 ## 【Instance methods】 ## def initialize(learning_rate = 0.001, muse = 0.9) コンストラクタ。 ### arguments * Float learning_rate 学習率。 * Float muse 指数平均移動のための係数。 # class Adam < Optimizer Adamによるオプティマイザです。 ## 【Properties】 ## attr_accessor :beta1 Float beta1 指数平均移動のための係数1。 ## attr_accessor :beta2 Float beta2 指数平均移動のための係数2。 ## 【Instance methods】 ## def initialize(learning_rate = 0.001, beta1 = 0.9, beta2 = 0.999) コンストラクタ。 ### arguments * Float beta1 指数平均移動のための係数1。 * Float beta2 指数平均移動のための係数2。 # module Util ユーティリティ関数を提供します。 ## 【Singleton methods】 ## def self.get_minibatch(x, y, batch_size) batch_size分のミニバッチを取得します。 ### arguments * SFloat x 教師データの入力データ。 * SFloat y 教師データの出力データ。 * Integer batch_size ミニバッチのサイズ。 ### return Array [xのミニバッチ, yのミニバッチ]の形式の配列を返します。 ## def self.to_categorical(y, num_classes, type = nil) ラベルをnum_classesのベクトルにカテゴライズします。 ### arguments * SFloat y 教師データの出力データ。 * Integer num_classes カテゴライズするクラス数。 * NArray narray_type = nil カテゴライズしたNArrayデータの型。nilを指定すると、yの型を使用します。 ### return NArray カテゴライズされたNArrayのインスタンス。