# Install to PaaS ## 概要 tDiary-3.1.3 以降のバージョンでは tDiary を [Heroku](http://www.heroku.com) のような PasS で動かすことが可能です。PaaS を利用することで、3.1.3 以前のバージョンで必要とされていた Apache のような http サーバーの用意や CGI として動作させるための環境設定を行う事なく、 tDiary を動かして日記を書くことが可能となります。 ## 動かし方 - Heroku の場合 Webブラウザだけあれば動作させることが可能です。 日記の更新時にTwitterのOAuthを使って認証するようになっています。あらかじめ[Twitter Developpers](https://developer.twitter.com/en/apps)にてアプリケーションを作成し、API key と API secret key を取得しておきます。 続いて GitHub 上にある[tDiaryのリポジトリ](https://github.com/tdiary/tdiary-core)から、Herokuボタンを使ってデプロイしてください(トップページ下部のREADMEにあります)。 Heroku の New App ページになったら、下記の情報を入力して、Deploy for Free ボタンを押します。 * App Name (任意) * TWITTER_KEY: Twitter の API key * TWITTER_SECRET: Twitter の API secret key * TWITTER_NAME: 認証に使う Twitter のユーザ名 「Deployed to Heroku」まで進めば利用可能です。「View it」のリンクから日記に飛んで下さい。 【注意】View itから飛んだ先のURLは https://~ になっています。いったん http://~ にしないと認証が通らないので注意してください。なお、設定画面で「日記のURL」を https://~ に変更することで https での利用が可能です。 また、tDiary 5.10 より、amazonプラグインを利用する場合に特別な設定が必要になっています。[tDiary 5.1.0のリリース](http://www.tdiary.org/20191129.html)にある方法でAmazon PA-APIのアクセスキーとシークレットキーを取得し、Herokuの環境変数(Settings→Config Vars)にてぞれぞれ以下の変数に指定します。 * AMAZON_ACCESS_KEY * AMAZON_SECRET_KEY あとはtDiaryの設定画面から、AmazonのアソシエイトIDを指定すれば利用できます。 ## memcache アドオンを使う方法 - Heroku の場合 Heroku で アドオンの追加・削除を行うことが出来るユーザーは memcache アドオンを使うことで、より高速に日記キャッシュデータを扱えるようになります。tDiary on Heroku で memcache アドオンを使う方法を以下に解説します。 tdiary-core の deploy ブランチに切り替えます。 ``` git checkout deploy ``` heroku コマンドを用いて memcache アドオンを有効にします。 ``` heroku addons:add memcache ``` Gemfile の以下の行を有効にします。 ``` gem 'dalli' ``` tdiary.conf を以下のように変更します。 ``` # require 'tdiary/cache/file' # To use memcache addon require 'tdiary/cache/memcached' ``` この状態を Heroku に反映させます。 ``` git add . git commit -m "enable memcache" git push heroku deploy:master ``` git push コマンドが完了すると memcached をキャッシュの保存先とした tDiary が利用可能となります。