8.4. データ型¶
8.4.1. 名前¶
Groonga データ型
8.4.2. 説明¶
Groonga は、格納するデータの型を区別します。
Groongaのデータベースでは、テーブルの主キーや、カラムの値はいずれも何らかの型に属します。また通常は、一つのテーブルの中の全てのレコードについて、カラムの値は共通となります。
主キーの型とカラムの型には、Groongaで予め定義済みの型か、ユーザが定義する型、またはユーザが定義したテーブルを指定することができます。
主キーの型に他のテーブルを指定する場合は、そのテーブルは、主キーの型となるテーブルのサブセットとなります。
カラムの型に他のテーブルを指定する場合は、そのカラムは、カラムの型となるテーブルの参照キーとなります。
8.4.3. 組込型¶
以下の型が組込型としてあらかじめ定義されています。
Object
任意のテーブルに属する全てのレコードです。 [1]
Bool
ブーリアン型やブール型などと呼ばれる型であり、真偽値を表します。取り得る値はtrueとfalseです。(デフォルト値: false)
load コマンドで値を格納するときは、false、0、空文字列のいずれかを指定するとfalseになり、それ以外を指定するとtrueになります。
Int8
8bit符号付き整数であり、-128以上127以下の整数を表します。(デフォルト値: 0)
UInt8
8bit符号なし整数であり、0以上255以下の整数を表します。(デフォルト値: 0)
Int16
16bit符号付き整数であり、-32,768以上32,767以下の整数を表します。(デフォルト値: 0)
UInt16
16bit符号なし整数であり、0以上65,535以下の整数を表します。(デフォルト値: 0)
Int32
32bit符号付き整数であり、-2,147,483,648以上2,147,483,647以下の整数を表します。(デフォルト値: 0)
UInt32
32bit符号なし整数であり、0以上4,294,967,295以下の整数を表します。(デフォルト値: 0)
Int64
64bit符号付き整数であり、-9,223,372,036,854,775,808以上9,223,372,036,854,775,807以下の整数を表します。(デフォルト値: 0)
UInt64
64bit符号なし整数であり、0以上18,446,744,073,709,551,615以下の整数を表します。(デフォルト値: 0)
Float
IEEE 754形式の倍精度浮動小数点数であり、実数を表します。(デフォルト値: 0.0)
IEEE 754形式の詳細については、 IEEE 754 - Wikipedia や IEEE 754: Standard for Binary Floating-Point を参照してください。
Time
日時を表す型であり、1970年1月1日0時0分0秒からの経過時間を、マイクロ秒単位で64bit符号付き整数により表現します。(デフォルト値: 0)
load コマンドで値を格納するときは、1970年1月1日0時0分0秒からの経過秒数を指定します。秒単位より詳細な日時を指定するには、小数を使います。
ShortText
4,095バイト以下の文字列を表します。(デフォルト値: "")
Text
65,535バイト以下の文字列を表します。(デフォルト値: "")
LongText
2,147,483,647バイト以下の文字列を表します。(デフォルト値: "")
TokyoGeoPoint
旧日本測地系による経緯度であり、経度と緯度をミリ秒単位で表現した整数の組により表現します。(デフォルト値: 0x0)
度分秒形式でx度y分z秒となる経度・緯度は、(((x * 60) + y) * 60 + z) * 1000という計算式でミリ秒単位へと変換されます。 load コマンドで値を格納するときは、"ミリ秒単位の経度xミリ秒単位の緯度" もしくは "経度の小数表記x緯度の小数表記" という文字列表現を使って指定します。経度と緯度の区切りとしては、'x' のほかに ',' を使うことができます。
測地系の詳細については、 測地系 - Wikipedia を参照してください。
WGS84GeoPoint
世界測地系(World Geodetic System, WGS 84)による経緯度であり、経度と緯度をミリ秒単位で表現した整数の組により表現します。(デフォルト値: 0x0)
度分秒形式からミリ秒形式への変換方法や load コマンドにおける指定方法はTokyoGeoPointと同じです。