.. -*- rst -*- .. highlightlang:: none データ型 ======== 名前 ---- groonga データ型 説明 ---- groonga は、格納するデータの型を区別します。 groongaのデータベースでは、テーブルの主キーや、カラムの値はいずれも何らかの型に属します。また通常は、一つのテーブルの中の全てのレコードについて、カラムの値は共通となります。 主キーの型とカラムの型には、groongaで予め定義済みの型か、ユーザが定義する型、またはユーザが定義したテーブルを指定することができます。 主キーの型に他のテーブルを指定する場合は、そのテーブルは、主キーの型となるテーブルのサブセットとなります。 カラムの型に他のテーブルを指定する場合は、そのカラムは、カラムの型となるテーブルの参照キーとなります。 組込型 ------ 以下の型が組込型としてあらかじめ定義されています。 ``Object`` 任意のテーブルに属する全てのレコードです。 [#]_ ``Bool`` ブーリアン型やブール型などと呼ばれる型であり、真偽値を表します。取り得る値はtrueとfalseです。(デフォルト値: false) :doc:`/reference/commands/load` コマンドで値を格納するときは、false、0、空文字列のいずれかを指定するとfalseになり、それ以外を指定するとtrueになります。 ``Int8`` 8bit符号付き整数であり、-128以上127以下の整数を表します。(デフォルト値: 0) ``UInt8`` 8bit符号なし整数であり、0以上255以下の整数を表します。(デフォルト値: 0) ``Int16`` 16bit符号付き整数であり、-32,768以上32,767以下の整数を表します。(デフォルト値: 0) ``UInt16`` 16bit符号なし整数であり、0以上65,535以下の整数を表します。(デフォルト値: 0) ``Int32`` 32bit符号付き整数であり、-2,147,483,648以上2,147,483,647以下の整数を表します。(デフォルト値: 0) ``UInt32`` 32bit符号なし整数であり、0以上4,294,967,295以下の整数を表します。(デフォルト値: 0) ``Int64`` 64bit符号付き整数であり、-9,223,372,036,854,775,808以上9,223,372,036,854,775,807以下の整数を表します。(デフォルト値: 0) ``UInt64`` 64bit符号なし整数であり、0以上18,446,744,073,709,551,615以下の整数を表します。(デフォルト値: 0) ``Float`` IEEE 754形式の倍精度浮動小数点数であり、実数を表します。(デフォルト値: 0.0) IEEE 754形式の詳細については、 `IEEE 754 - Wikipedia `_ や `IEEE 754: Standard for Binary Floating-Point `_ を参照してください。 ``Time`` 日時を表す型であり、1970年1月1日0時0分0秒からの経過時間を、マイクロ秒単位で64bit符号付き整数により表現します。(デフォルト値: 0) :doc:`/reference/commands/load` コマンドで値を格納するときは、1970年1月1日0時0分0秒からの経過秒数を指定します。秒単位より詳細な日時を指定するには、小数を使います。 ``ShortText`` 4,095バイト以下の文字列を表します。(デフォルト値: "") ``Text`` 65,535バイト以下の文字列を表します。(デフォルト値: "") ``LongText`` 2,147,483,647バイト以下の文字列を表します。(デフォルト値: "") ``TokyoGeoPoint`` 旧日本測地系による経緯度であり、経度と緯度をミリ秒単位で表現した整数の組により表現します。(デフォルト値: 0x0) 度分秒形式でx度y分z秒となる経度・緯度は、(((x * 60) + y) * 60 + z) * 1000という計算式でミリ秒単位へと変換されます。 :doc:`/reference/commands/load` コマンドで値を格納するときは、"ミリ秒単位の経度xミリ秒単位の緯度" もしくは "経度の小数表記x緯度の小数表記" という文字列表現を使って指定します。経度と緯度の区切りとしては、'x' のほかに ',' を使うことができます。 測地系の詳細については、 `測地系 - Wikipedia `_ を参照してください。 ``WGS84GeoPoint`` 世界測地系(World Geodetic System, WGS 84)による経緯度であり、経度と緯度をミリ秒単位で表現した整数の組により表現します。(デフォルト値: 0x0) 度分秒形式からミリ秒形式への変換方法や :doc:`/reference/commands/load` コマンドにおける指定方法はTokyoGeoPointと同じです。 型に関する制限事項 ------------------ テーブルの主キーに指定できない型 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ Text型とLongText型については、テーブルの主キーに指定することはできません。 ベクターとして格納できない型 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ groongaのカラムは、ある型のベクターを保存することができます。しかし、ShortText, Text, LongTextの3つの型についてはベクターとして保存したり出力したりすることはできますが、検索条件やドリルダウン条件に指定することができません。 テーブル型は、ベクターとして格納することができます。よって、ShortTextのベクターを検索条件やドリルダウン条件に使用したい場合には、主キーがShortText型のテーブルを別途作成し、そのテーブルを型として利用します。 .. rubric:: 脚注 .. [#] Object型はv1.2でサポートされます。