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 おれを密着マークしろ!! 磐田からJ2札幌への新加入が決まった元日本代表FW中山雅史(42)が24日、札幌市内のホテルで入団会見を行った。札幌の矢萩竹美社長(59)と三上大勝強化部長(38)が同席した場で、活躍を誓った。クラブから期待される若手育成へも強い意欲を示し、自ら生きた教材となることを宣言。若手選手の密着マークを大歓迎した。

 新天地での戦いを前に、ゴン中山が自ら密着マークを要求した。札幌への移籍を決断し臨んだ入団会見で、42歳の中山は「チームからは若い選手に、いろんな経験を発信してほしいと言われた。でも、言葉で表現することは難しい。だから僕を見て、(若手選手が)何かを感じ取ってくれればいい」と、“ゴンウオッチ”を促した。自身を若手選手に密着マークさせることで、生きた教材になることを買って出た。

 言うはやすし、行うは難し。言葉で言われるだけで終わるのではなく、見てまねをしてものにしてほしい。ピッチ上で練習や試合に取り組む姿勢から、前後の体のケアまで。中山は「僕にできて、若い選手にやれないわけがないですから」と、期待を込めた。自身が当たり前のようにやってきたことが、若手からすれば未知の世界かもしれない。しかし、プロサッカー選手として必要ないろはが、中山には詰まっている。それを生かさない手はない。

 中山自身も気持ちは新人。ゼロからのスタートラインに立っている。「バシバシお互いに刺激しあってこそ成長できる。僕自身、ぶざまな姿をさらすかもしれない。あがくかもしれない。内に秘めた熱いものを、自分らしく表現していきたい」。キャリアなんか関係ない。死にものぐるいで定位置を奪う覚悟だ。

 今後、細かい条件面をつめ、正式契約を結ぶことになる。提示された条件は推定年俸950万円の1年契約だ。今回のオファーの中で、金額的には1番低い条件。16日、22日と、2度会見の予定を延期し悩みに悩んで出した結論に、中山は「生活をするにはお金が必要。でも、自分が突き進む道を考えて決めさせてもらった」と言い切った。新たなゴンの戦いが、札幌でスタートを切った。

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